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■■■ はじめに 〜 発起人よりご挨拶 ■■■

 自己破産者数は1998年以来ずっと年間10万人を超し続けています。消費者金融から借入のある人の人口も多いときは1000万人を軽く超えていました。いまや、我が国はまぎれもなく借金大国です。借金と全く縁のない社会人を探すほうが大変なくらいです。我々が借金として自覚していない「住宅ローン」や「教育ローン」「事業資金」「クレジットカード」なども紛れも無く借金です。
 それに伴い、連帯保証人として負担を背負っている人も相当数います。特に従業員数十人規模の中小零細企業の事業資金の借入は、中小企業白書(2003)のデータによれば、およそ8割以上が連帯保証人をつけて借りています。そのうちどれほどの割合か正確にはわかりませんが、結構な割合が、第三者の連帯保証人をつけて借りています。言い換えれば、第三者の連帯保証人をつけなければ融資が受けられない状態にある企業が多いのが現状なのです。
 主債務者が正常に返済を続けているうちは、連帯保証人はさほど危機感を感じません。しかし、いざ返済が滞ると、連帯保証人はたちまち地獄の苦しみを味わいます。主債務者よりも体感的には苦しく感じることでしょう。それはなぜか?無防備だからです。心の準備もできていないからです。11年連続で自殺者が3万人を超えていますが、この中にも連帯保証債務がきっかけで自殺した人も相当多いかもしれません。本当に深刻な問題です。
 しかし、意外と知られていませんが、解決方法は豊富にあります。どんな窮地に追いやられた連帯保証人でも、救済手段は何通りかあるものです。100%無傷とはいきませんが、傷を最小限にとどめることはできます。
 ここでは、その解決方法を可能な限り紹介するとともに、連帯保証人制度そのものが抱えた問題点を、積極的にえぐっていきたいと思います。連帯保証人制度を完全に撤廃することはできなくても、連帯保証人制度を見直して、貸し手と借り手の関係をより対等にし、第三者連帯保証人を人質のように取られて合理的な再生ができず八方塞になるような破滅的な債務者を最小限に減らすことは可能だと思います。
 そのためにちょっとした運動を起こしたいと思い、仲間を募ってこのサイトを立ち上げました。皆さんもよかったら仲間になってください。一緒に運動を起こしましょう!

2010年4月12日追記。 このサイトを開設して4年になりますが、滅多に更新していなくてごめんなさい。 当フォーラムは全くの無償で、有志による任意団体として、手弁当で細々と活動を続けています。 悪い言い方をすれば、仕事の片手間にやっています。 でも、発起人一同、連帯保証人制度に対する問題意識は今まで同様、いや、今まで以上に強く持っています。 サイトの更新頻度は少ないですが、定例会や仲間同士の情報交換、政治やマスコミへの訴えかけのようなことは今でも熱心に継続的に行っています。 どうかこれからも応援下さい。 よろしくお願い致します。)

吉田猫次郎


 人が人として生きていくことは、憲法で守られた基本的人権です。人は自らの意思により財産を得て、住む所を決めることが出来ます。人は誰にも危害を加えられず人生を設計し、自らが設計した人生を歩む事ができるのです。
 ところが、連帯保証制度は自らの意思ではなく、住む所を追われたり財産を失ったりするのです。自らが設計した人生を歩めなくなる制度なのです。そして、まるで金融機関の奴隷になったかのように、支払いを続ける生活に陥るのです。
 奴隷のような生活を強いられた人、している人、さあ立ち上がりましょう。今、改革に向けた活動をしなければ、これからも奴隷が作り出されてしまうのです。

結城 流星


 私は安易に『連帯保証』をひきうけてしまったことで大きく人生がかわることになった人間のひとりです。そして、私以上に悲惨な方、連帯保証制度によって悲劇が生まれ、人生の望みを失ってしまっている方が大勢いるのは間違いない事実です。悲劇が生まれるような制度は撤廃するか、見直しするしかありません。
 特に相続がらみの連帯保証債務では、一応、相続放棄という手段があるにしろ、銀行から主債務者の契約内容も知らされず、当然本人の同意もなく、知らないうちに連帯保証債務を背負わされているということなり、恐ろしく不等で人権を無視した話ではないかと私は思っています。
 しかしながら、一方では、零細企業にとっては、資金調達手段ということを考えるとき、この連帯保証という制度は担保能力がなくても、また新設の会社であっても比較的容易に資金調達することができるという借り手側の利便性があるのは否定できない事実だと思います。
 以前の私は、『なんでもかんでも連帯保証制度は罪悪である。』、と思っていましたが、零細企業にとって、それに代わる制度や資金調達システムがないかぎり完全撤廃することは難しいと考えるようになりました。このフォーラムでは、連帯保証制度について正面から冷静に取り組むことで、国民にとって実利があり、且つ悲劇を生まない制度を考えていくこと、現制度を改革し、法律が変る活動に発展することを期待しています。
 また、連帯保証制度というものの恐さ、不公平さ、を老若男女問わず、全ての人が理解できるようにすることもこのフォーラムの大切な活動のひとつではないかと思っています。

神田 武勇兵
(イラスト・神田 武勇兵)


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