連帯保証人の心構え


【1】精神面
 連帯保証契約は、連帯保証人と金融機関の間で、対等な立場で結ばれたものでしょうか。
 対等な立場とは、主債務者の経営状態や契約内容などについて、連帯保証人も同じ情報量、知識を持っていたかどうかです。
 もし、十分な情報量や知識を金融機関から意図的に知らされていないとしたら、それは対等な契約とは言いません。だから、自分を責めたり卑屈になる必要は全くありません。金融機関と正々堂々交渉してください。
 法律は金融機関の味方ですが、強いものにいじめられてヘトヘトになっているあなた、あなたを世間は応援します。

【2】交渉面
 連帯保証人が契約書にハンコを押してしまったら、残念ながら契約は成立しています。正確なデータは裁判所が出してないのでわかりませんが、裁判に持ち込まれたら99%連帯保証人が負けると言われています。ただし、勝訴事例のように例外はあります。
 どのような交渉が最良か?は、契約に至った経緯や相手がいることですから、一概に言えません。これについては専門家の意見を聞いたり、本やインターネットで情報を集めてください。もちろん等ホームページの「役立つ情報」も熟読してください。

【3】戦うと決めた時
 「連帯保証契約は無効だ」と争う場合には、非常に難しい裁判になることが予測されますので、弁護士へ委任することをお勧めします。もし、何人かの弁護士にあたり誰も委任を受けないようでしたら、はっきり言って勝つ見込みがありませんので、裁判は止めた方が無難です。
 過去の判例を見ると連帯保証人側に金融機関の悪事の「証拠」が不足している場合が多いのです。勝つためには絶対に証拠が必要になります。
 無いなら証拠を作るしかありません。でもこれはかなり高等なテクニックですので、上手く行くとは限りません。しかし、証拠がない限り裁判で勝つことは無いのです。
 とりあえず、金融機関との交渉は全てデジタルビデオで録画しておく事をお勧めします。ボイスレコーダーでも録音は出来ますが、画像があった方がより事実を残せますので、ぜひビデオ撮影して置いてください。